私の住んでいる町には、コンビニが数軒あります。
そこには週刊誌程度は売っていますが、本格的な実用書を販売している本屋さんは1軒しかありません。
ある日何気なく立ち寄った本屋さんで運命的な出会いがありました。
入口付近には中高生の参考書などがあって、学生が多くたむろしています。
そして奥まった片隅にSМ関係の書物があっていわゆるエロ本もあります。
そこに二人の女性が立ち止まっていて、どうも百合関係の本に興味があるようなのですが、私が近づくと離れるのです。
どうも1冊の本を手に取って買おうとしているみたいのですが、本の内容的にばつが悪いのでしょうか。
近づくと離れ、遠のくと近づくを、何度か繰り返している内に、とうとう向かい合う形になりました。
興味があるのですかと聞くとこっくり頷きます。
こういう類の本って買うのは中々勇気がいりますね。
私が買ってあげるから少し話しませんかと聞くとこれも頷かれるので、私がその本を買って一緒に外に出ました。